フォトアトリエ臥遊
モノクローム写真工房

100年前のプリント(6×9サイズ)が夢を語ります。





フィルム写真とは


カメラの進化は色、速さ、自動化、さらにはデジタル化で
文字と同等あるいはそれを超える情報手段になりました。
同時にプロ棋士がAIに負かされるように、今や写真は人から遠く離れた存在にもなりました。
写真は近い将来、あるいはもう既に「写真」はAIが全てを判断してくれる画像データで、
そこには失敗や間違いは存在しません。
人間が入る余地がない写真はスマホとレタッチソフトで簡単にできてしまいます。
ここに掲載した写真は重いカメラと三脚を担いで、
1枚1枚ピンポイントで露出を計測して撮影されたものです。
現像も繰り返しテスト露光を行い最終プリントが完成します。
完成まで信じられないほどの時間と労力がかかる非効率な作業の連続です。
画像データでも同じか、あるいはもっときれいな作品をそれも瞬時に作ることができるでしょう。
作品を手に取って見比べて見てください。インクジェットの素晴らしい質感!
画像データから銀塩写真を作ることだってできる。フィルム写真に勝ち目はありません。
違いを挙げるなら、画像データはAIが複雑なアルゴリズムに基づいて作り出されたものだということに対して、
フィルム写真は銀と光学レンズのみで表現される大変シンプルで自然なものだということです。
書道や水墨画が人を介して墨で表現されるように・・・

プリントを飾る


外国では絵や写真を部屋に飾られていることはよく目にする光景です。
日本では明かりは障子越しに採光され、絵は襖や屏風に描かれ、床の間には掛け軸が飾られました。
しかし西欧化された住居で、それらは忘れ去られ視線はテレビに集められました。
日々、情報は脳を通過して、それを問い直す力を失っていきます。
今ではスマホやパソコンも同じように、そこに留まらず通過していく情報ばかりです。
いつも同じ場所にあって、動かないことは実は大きな意味があります。
瞑想や座禅やマインドフルネスなどと同様に、心が今ここに在ることの大切さを教えてくれます。