First CameraWorks

カメラワークについて









名前の由来の「カメラワーク」とは1903年(明治36年)から17年(大正6年)まで50号にわたって、豪華なグラビア印刷による超高級なアメリカの雑誌でした。アルフレッド・スティーグリッツが自ら出資し編集したこの雑誌は当時世界で最高級であった日本製の紙にグラビアで印刷され、各ページに手で糊付けされた大変豪華なものでした。
次第に写真のみならず芸術全般に範囲を広げ、当時世界的にはまだ無名であったロダンのデッサンの絵画まで掲載するに至りました。
そのことが読者離れにつながり廃刊なりました。しかし今ではアメリカ現代美術の先駆的な役割を担った貴重な資料になっています。
この雑誌は写真を単なる記録媒体から美術館でも扱うような芸術へと押し上げる功績を残しました。
因みにここで言う「カメラワーク」とは一般的な撮影技法の意味ではなく、カメラ芸術の意味です。
ファーストカメラワークスの名前はこれに因んで命名されました。
且つてファーストカメラワークスは上野に本社があり、長者番付で上野松坂屋に次いでの稼ぎ頭でした。
兄弟会社の皆川商店はシャッター部品などを製造し、販売も担っていました。
戦争で壊滅的な打撃を受け、後にペトリカメラ等に受け継がれました。